畳の豆辞典・お手入れ方法

知っているようで知らない畳の豆知識をご紹介します。
「畳ってどんな効果があるの?」「畳の寿命を延ばすには?」「ジュースをこぼしてしまったときはどうすればいい?」など、知っておくと役に立つ情報です。

たたみの豆辞典

■ 新畳は乾いたタオルなどでふきましょう。

新しい畳表の表面はいたみやよごれを防ぐ役目をする白土がついています。水拭きや洗剤拭きをするとこの白土がとれて畳がはやくいたみます。

■ いつも風通しをよくしましょう。畳は湿気が嫌いです。

床に新聞紙を敷くと湿気の多い所はかえって湿気を呼んでしまいます。また、部屋に洗濯物を干すと畳に湿気を吸わせてしまいます。お部屋はいつも風通しをよくしましょう。

■ 畳は室内空気の浄化作用をする。

大気汚染の元凶とされる二酸化炭素は人間の健康をむしばみつつあります。畳はその二酸化炭素を吸収し、空気を浄化することが東大工学部のの研究で明らかになりました。

■ 虫の発生のもとです。

畳の上にジュータンを敷くお宅が増えています。これは畳の呼吸をさまたげ、二酸化炭素の吸収の邪魔をするばかりでなく、ほこりがたまり虫の発生を促すことになります。また畳の寿命も縮めてしまいます。

■ デコボコの床は畳の寿命を短くします。

どんなに立派な畳でも、床のデコボコには勝てません。早めに補修しましょう。

■ 裏返し、表替えはともに、4~5年に1回を目安に。

日に焼けて汚れてしまった畳でも表替えをすれば見違えるような畳になります。お早目に畳替えをして、いつもイ草の香りのするきれいなお部屋で快適な暮らしを。

お手入れ方法

毎日

ホコリは毎日ほうきで掃き出すか、手動掃除器を畳の目に沿ってかける程度で十分です。水につけてかたくしぼった新聞紙を細かくちぎって畳の上にまいてから掃くと効果的。目につまったほこりを表に出す気持ちで、手を動かすのがコツ。

毎週

電気掃除機で畳の目につまったほこりを吸い取ります。この場合、すみのほこりを細口ノズルで吸い取ってから始めましょう。そのあと、かわいたきれいなメリヤスやタオルなどで、目に沿って、からぶきします。

毎月

晴れた日の午前中にほうきなどでよく掃き出してから、水分がじかに畳にふれないように注意して、お湯ぶきをします。ふいたあとは、窓をあけ放して畳を乾燥させます。水ぶきは畳の黒ズミやいたみの原因になるので絶対に避けましょう。

毎年

(畳を干すとき)
1年に1度、外に持ち出して日光に当てましょう。畳は長く日光に当てると黄変するので、裏にして干し、よく日光を当ててから、ほこりをはたきます。床をきれいに掃いて、防虫紙などで防虫対策をしてから、畳を入れるようにします。

こんなときは?

お使いの畳に「もしも」のことがあったときの一般的な対処法をご紹介します。
(※状況によっては下記の方法で対処できない場合、または状態を悪化させてしまう場合があります。どうしてよいか不安な場合は対処される前にご相談ください。)

しみ抜き

◎コーヒー
畳にしみ込まないうちに、すぐかわいたタオルか、かたくしぼったタオルでふきとります。色がついたときは、1%の塩素系漂白液を歯ブラシにつけてふき、かたくしぼったタオルですぐにふきとったあと、お湯ぶきとからぶきをしておきます。
◎インキ
まず吸水性のよい紙で吸いとってから、牛乳を布に浸してふきとります。シミになったときは、漂白液を畳にたらし、5~10分後、かわいたタオルでシミを吸いとるようにふきます。
◎クレヨン
歯ブラシに住まいの洗剤の原液をつけてこすります

油汚れ

お湯に住まいの洗剤をとかしたタオルでをかたくしぼり、畳の目に沿って力いっぱいこすり落とします。

焼けこげ

軽い焼けこげは、脱脂綿にオキシドールをつけて漂白すると目立たなくなります。これでだめな場合は、スチールウールで表面の焦げた部分をこすりとってから、オキシドールで漂白してみましょう。

へりの汚れ

つめブラシなどで軽くこすって落とし、ダメな時はクレンザーをつけてつめブラシでこすり、あと水ぶきをしておきます。